第5回小児がん脳腫瘍全国大会内プログラムである「サバイバーサマースクール〜シーズンU〜」が
2012年8月11日と12日の2日間にかけて行われました。その時の様子を参加者の島田隼人さんが
レポートにまとめてくれましたので、写真を添えてお届けします!
GAME in the sky
今年のサマースクールのはじまりは、子どもたちとユースメンバー、そしてボランティアの方々がそれぞれA、B、C、Dの4チームに分かれて、チーム対抗で2つのゲームをして楽しみました。始めに各チームに分かれて自己紹介をしました。今回の大会が初参加の子から常連の子までみんなで仲良くなるための第一歩ですね。1つ目のゲームは、昭和に関する○×クイズ!チーム内で真剣に考えて制限時間内に○か×を決めます。クイズの内容が平成生まれにはなじみのないものばかりだったので少し難しかったけど、みんなよく考えて頑張っていましたよ!中にはユースメンバーが考えた問題もありました。昭和について詳しくなったところで、2つ目のゲームは、風船リレー!各チームのメンバーが一列に並び、風船を自分の股を通して前の人から後ろの人へと渡していきます。一番後ろまでいったら、今度は一番前まで戻します。そのタイムを競いました。並ぶ順番や風船の渡し方など、より早くリレーできるかを試行錯誤しながらみんな必死に頑張りました。Cチームがこの風船リレーでは強く、一気に得点を稼いでいましたね!頭と体をいっぱい使って楽しめたし、盛り上がってチームの結束も少しずつ出てきたのを感じました。
滝見小路探検
スカイビルの地下にある「滝見小路」という昭和の街並みを再現した食堂街を散策しました。インスタントカメラでこの後の懇親会で大人の方々に発表するための「これぞ昭和っぽい!」という雰囲気の出る写真を撮りました。滝見小路には、先ほどの昭和クイズで出てきたものもたくさんあって、子どもたちは「これ、さっきのやつ!」と発見してはカメラに上手くおさめていました。例えば、映画『となりのトトロ』に出てくる自動三輪車や蚊取り線香の『金鳥』のマークなどがありました。探検が終わった後は、滝見小路の中にある「呑気放亭(ドンキホーテ)」でお昼ごはんをいただきました。
歌と合奏の練習&自分だけの楽器作り
今回のサマースクールでも大会のエンディングで歌を発表しましたが、今年はLittle By Little(以下、LBL)さんに教えてもらいながら練習しました。今年の楽曲は『Oh happy day』。誰もが一度は聞いたことがあると思う有名な曲!全部英語の歌詞で難しそうに感じましたが、LBLさんのお手本を聞いているうちに覚えてしまうほどになりました。お昼ごはんを食べた後でなかなか声が出にくかったかもしれないけど、何回か繰り返し歌っているうちに、みんな徐々に声を出して歌えるようになってきたね♪
歌の練習が一通り終わった後、もうひとつの発表の合奏で使うマラカスを作りました。お米や小豆を入れたケースにお気に入りのシールを貼って、オリジナルのマラカスを作ります。作っている最中はみんな真剣そのもの!今度は『Give peace a chance』という曲にのせて、作った自分のマラカスを思い思いにふって音を奏でます。LBLさんにかっこいいマラカスのふり方を教えてもらい、コツをつかみながら楽しんで演奏できました!
滝見小路の発表準備
この後の懇親会で昭和生まれの大人の方々に、滝見小路で発見した昭和っぽいものを発表するための準備をしました。撮った写真の中からこれが一番大人の心をつかむだろう!と思うものを選んで画用紙に貼り、その写真のアピールポイントや自分なりの説明を書き入れていきます。自分でストーリーをどんどん作り上げてそれをうまく表現している様子を見ていると、その独創的な発想には感心!みんな満足のいく作品ができたようです。さて、どのチームが昭和人の心をつかむのかな!?
ALL TOGETHER NOW!
今年は大会の参加者が大人から子どもまでみんな混ざっての懇親会ということで、とてもにぎやかになりました。懇親会の最初は、恒例の三木先生のマジックショー!新ネタで僕たちを楽しませてくれました。続けて乾杯の音頭が行われ、いよいよ夕食の時間です。今回も大会恒例となっている「くじけ米プロジェクト」のお米を使ったおにぎりやご飯をいただきました。2004年の新潟県中越地震で被害に遭われた新潟県塩谷村落の方々と小児がんと闘う患児たちが共にくじけまい!という思いのもと、塩谷の方々に作っていただいたお米をいただき、またこちらの声も届けるという交流を続けてきました。それが「くじけ米プロジェクト」です。今回は、ユースメンバーでくじけ米の感想やメッセージなどを参加者の方々にインタビューした動画を届けるという形で、こちらの声を届けました。僕も大人の方から子どもたちまで幅広い年齢層の方々にインタビューさせていただきました。協力していただいたみなさん、快く引き受けていただきありがとうございました!来年もくじけ米プロジェクトが続いていければいいですね。懇親会の最後は、いよいよ一番昭和人の心をつかんだベスト昭和賞の発表!運動会の玉入れの数かぞえの要領で発表が行われ、みんながドキドキしながら見守る中、最後まで票が入っていたのは、Bチームでした。ベスト昭和賞のメダルをかけてもらい、みんな嬉しそう!優勝おめでとう!!
座談会サイコロトーク
ユースメンバーは宿泊先のホテルへと場所を移して、恒例の座談会を行いました。今年はサイコロをふって、出た目ごとにあらかじめ決められたテーマに基づいて話すという「サイコロトーク」をしました。今回はNPO 法人サクセスの小畑さんもサバイバーとして参加してくださいました。座談会の中では、中高生が気になる勉強方法に関する話、闘病を経験して変わったこと、サバイバーの友達・恋愛に関する話などいろいろな観点から話すことができておもしろかったです!思わぬ方向からこぼれ話が出てきましたね。小畑さんも僕たち若手サバイバーにとってためになる話をおもしろく話してくださり、感心しました。今年の座談会も充実した良いものになったと思うので、来年以降も続けていきたいですね!