大津秀一 〜知っておきたい緩和医療
積極的な治療の効果が期待できなくなったと医師から言われた時、親としてどのように考えればよいのか?年に何回かこうした相談を受けます。治療の可能性を最後まで追求した結果、子どもを苦しませてしまった、と話される親御さん、1%でも可能性があればあきらめないよね、と泣かれた親御さんもおられました。去る3月23日日経新聞の記事が目に止まりました。大津先生の写真がありました。紹介されている本をすぐに購入しました。とても大切なことが書かれていました。その大切なことを皆さんにも知ってほしいと思い大津先生に講演をお願いしました。成人がん、小児がん、すべての方のご家族に聞いていただきたいお話です。どうぞご参加ください。
- 病気への正しい理解−最初から最期まで、自分の病気に対して目をそらさずに真実を追求する姿勢が大事であり、きちんとした病気の知識を手に入れることが必要
- がん告知、終末期に対するシミュレーション−事前に家族と死や告知について話しておくことが大事でそれが必要
- 緩和医療を受けること−緩和医療に精通した医師にかかることが大事でそれが必要
- 延命治療を拒否すること−延命治療という言葉で一括りにせず、必ず具体的な一つの治療についてその必要性を可能な限り十分話し合うことが必要
(大津先生の著書より抜粋)
大津秀一
1976年、茨城県水戸市出身。岐阜大医学部を出て2001年に内科医に。多くの末期患者との出会いがきっかけで独学で緩和医療を学ぶ。05年6月より日本バプテスト病院に勤務し若きホスピス医として活躍中。著書に「死学」(2007年、小学館)がある。
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