受講者の声

「一人じゃない勇気」(中1女子、Fちゃんが学校で書いた作文)

皆さんは小児がんという言葉を聞いたことがありますか。私は小児がんの中の脳腫瘍という病気になり、手術、化学りょう法、放射線治りょうをして治る事ができました。
15歳未満でがんを発症する子は、毎年2千人ぐらい。今、抗がん剤の進歩で7割が治るようになりました。小児がんを経験した人は全国に10万人ほどいるけれど、元気になった子どもたちが後遺症や劣等感を抱え、復学やしゅうしょくで厳しい現実がある事は知られていません。
私は月に2回インターネットのテレビ会議システムを使って、“ネットでeクラス”という遠い所にいるいろんな人達と話をする、ホームルームをしています。
「みんなで言葉遊びをしようか、じゃあテレビで連想される言葉は。」
「難しいなー。えっと、ドラマ。」
「ドラマと言えば、大河ドラマ“江”。」
「ひろみ。」
いつも皆で大笑いです。これはがん経験の子が自分のことを話したり、勉強を教えてもらえる所です。私はこの会に入って、病気になった子たちがいろんな後遺症のせいで学校に行けずにつらい思いをしたりしているんだと知りました。
「僕たちは同志というか、励ましてくれる仲間です。」
と、18歳のお兄さんが話しをしてくれました。学校の友達も大好きだけど、“ネットでeクラス”の人たちも安心できる大切な仲間です。
“ネットでeクラス”を紹介したDVDができました。
「厳しい治りょうを乗りこえた子たちなのに受け入れられる社会になっていない。彼らにい場所を作ってあげたい。」
とのおもいから、eクラスが出来ました。
DVDの表紙には仲間と私の写真がうつっています。中の映像にもHRで笑っている私が映っていて、見てうれしくなりました。今、病気で苦しんで外に出られない子や病気が治ったけど一人で辛い思いをしている子がこのDVDを見て仲間になってくれたらと思いました。お母さんと、
「Fちゃんが今、元気でいること、“ネットでeクラス”で楽しく話す事で、はげまされる子がいるってすごいよね。」と話をしました。
私は、eクラスで学習支援を受けています。病気の後遺症で、色々やる事が遅く、字を書くのも遅いので、学校では授業についていくのが大変です。eクラスでは、病気のことを知っていて、自分のペースで教えてもらえるので安心して勉強できます。
私はまだ社会の現状とか厳しいことはよく分かりません。今は、勉強を教えてもらったり、助けてもらってばかりです。私が参加したDVDで、たくさんの人が障害のある人、後遺症で苦しむ人がいっぱいいる事、学校に行けない子がいっぱいいる事を知ってもらえたらいいなと思います。いろいろ自信がない私だけど、いつか苦しんでいる子たちをはげませる人になりたいです。
社会が病気の後遺症に苦しんでいる子どもたちに優しくなって、eクラスみたいなシステムがもっともっとたくさんできたらと思います。
入院中、病院のロビーでお母さんと一緒に家へ帰れる子たちをずっと見ていたことを覚えています。私は家にいられる事、学校に普通に通える事が幸せだと知っています。
いたい治りょうや恐かった手術をつらいことだと思っていません。つらい時にたくさんの人が優しくしてくれた思い出がいっぱいあって、楽しいこととして覚えているからです。
これから、私も皆さんもつらい事はいっぱいあると思います。でも、自分は幸せなんだと考えて、自分は一人ではないんだ、助けてくれる人は絶対いるんだと頑張りたいです。きっと強くなって乗りこえられると思います。

Fちゃん自筆の作文(PDFファイル)


他にも、ホームルームに参加した生徒たちが、感想を書いてくれました。

高3男子:大阪府

病気してからすべてつまらなかったんですけれど、これがあったから、生きがいができたというか、毎回とても楽しみにしています。インターネットを使うことで到底出会えないであろう人たちとも出会うこともでき、何よりも「一人じゃないんだ」と安心感を得ることが出来ました。
発病後、人と接することがとても怖かったけれど、かなりコミュニケーションがとれるようになってきました。まだまだ悩みや辛いことも色々ありますが、自分たちの事を思い、活動をしてくれている人たちに出会えて、今の状況とこれから先の人生についても前向きに考える事が出来るようになってきました。とても楽しく参加させていただいています。

高2女子:兵庫県

退院とかしてから、同じ病気の人とか身近に付き合うことがなかったのですが、これに参加して、すごいいい経験になっていると思っています。

中1女子:大阪府

いろんな知識が身に着いた。沢山笑えてとても楽しい。毎回、次の授業が待ち遠しく 毎回必ず楽しい。
しんどい時に授業を受けられなかったりしても、家庭学習のサポートをしてもらえるのでとても助かった。色々な事を学んだり同じ経験をした人とも会話を通じて自信が持てる様になった。(2010/12/30)

(お母さんの声)

いつも楽しい授業をして下さりありがとうございます。パソコンをさわる機会や他の方々と意見交換させて頂けます事を大変有り難く感じています。本人もホームルームの時間を心待ちにしており、終わってからも、いつも「楽しかった~」とその日の内容を話してくれます。

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