個別学習の先にあるもの、「文章力アップ学習」

2010年12月23日 長澤正敏(NPO法人エスビューロー事務局長)

現在「ネットでeクラス」では、2週間に一度のホームルームと、各自週1回の個別学習を実施しています。個別学習では小学生高学年から中学生、高校生までを対象としてきました。このほど、そのうちの一人、高校3年生男子の大学入学が推薦で決まりました。そこで「今後の個別学習はどうしようか?」「いったん学校の勉強は休みにする?それとも大学に備えて何かする?」と投げ掛け、検討してもらいました。

私たち内部でも話し合いました。もともと「がんの闘病経験のある彼らが何とか学校の授業についていけるよう支援できれば」との思いから始めた活動ですが、このテレビ会議を利用したシステムで支援できるのは学校の勉強だけではない、と思いはじめていたところです。いまのような大学に入学する前の時点で、もしやれるならやっておいた方がいいことのひとつは「英語」、もうひとつ上げるとするなら「文章力をつけること」だ、と思われました。そしてわれわれの方から高3の彼に提案しました。

そうしたら文章力をつける勉強を是非やってみたいとのこと。大学に入ったらブログを書いてみたい、という彼の意向を尊重し、毎回テーマを決め400字ぐらいで文章化する訓練を開始しました。

社会に出てからという視点に立つと、文章を書く力はとても重要です。私などはコンサルタントとして20年以上仕事をしてきましたが、おおざっぱにいうと「話を聞く力」と「文章を書く力」が基本であるといえます。この春に娘が就職活動しているのを脇で見ていて、やっぱり近頃の大学生はもっと文章を書く力を鍛えねば、という思いがしました。

文章を書けるようになると、しっかり話せるようにもなります。「就活などで学生時代に一生懸命取り組んだことは?」「自己PRして下さい」などといった面接官の質問にも、瞬時に3つぐらいで回答をまとめて話すことも、できるようになるのです。

では、どうすれば文章を書けるようになるでしょうか?その答えは簡単です。「書いて書いて書きまくる」のです。私は中小企業診断士の勉強をしている時に、毎日テキストの一つの節(3~5ページ程度)をノート1ページにまとめるという作業を約1年間続けました。まず通勤の電車の中で読み込んで、歩いている時に頭の中でイメージをまとめ、会社や家に到着した後、一気に書き上げるのです。図や表も自分なりに工夫して描き、とにかく1ページだけで表現します。これが一番効果がありました。書くのが苦ではなくなってくると、他の人の書いた良い文章を参考にできるようになります。良い文章で言葉が光っているのが分かるようになってくるのです。

彼が書いてきた文章をホワイトボードにアップして共有しながら、意見を言い、アドバイスするのは当面、私の仕事です。さてどんな効果が出てくるでしょうか。半年後が楽しみです。

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