ネットでeクラスが育む「ICTリテラシー」

2011年01月20日 長澤正敏(NPO法人エスビューロー事務局長)
あけまして、おめでとうございます。これまでに2回、このコーナーで「ネットでeクラス」は何を育んでいるのかについて記事を書きました。1回目は5月27日で、知能指数IQに反映される能力だけでなく、ゴールマン博士のいう「心の知能指数EQ」を育んでいるという話。2回目は10月21日で、特にホームルームを通じて「私たち(We)」というスペースを育んでいるという話でした。

今回はネットでeクラスが「ICTリテラシー」を育んでいるという話をしたいと思います。

ICTとはインフォメーション・コミュニケーション・テクノロジーの頭文字を取った略語で、情報技術を表わすITのIとTの間に、コミュニケーションのCが入ってICTといいます。一般的には情報通信技術と訳されますが、文部科学省や教育の分野では「情報コミュニケーション技術」と訳されています。「ネットでeクラスが利用しているテレビ会議システムは典型的なICTです。他に遠隔医療のシステム等があります。この2、3年のブロードバンドの普及によってICTのレベルは飛躍的に向上しました。

次にリテラシー(literacy)とは、読み書き能力のことですが例えば「あの人はコンピューター・リテラシーが高い」というように使われ、「コンピューター操作能力が高い、あるいはコンピューターに詳しいこと」をいいます。他にも「情報リテラシー」「ヘルス・リテラシー」「コミュニケーション・リテラシー」などいろいろ使われているようでますが、それぞれ、情報、医療や健康、コミュニケーションについての知識があり、またそれを操ることのできる能力のことをさします。

すなわちICTリテラシーとは、テレビ会議システムなどのICTを操ることのできる能力と考えてよいでしょう。
このICTリテラシーが高まるとどうなるでしょうか?

この2~3年は就活しても就職にこぎつけない学生が増えて社会問題化していますが、小児がんのサバイバーには、病気や治療の影響で通常の勤務形態(定刻に出勤して職場で働くような)が困難な人も多くみられます。そのようなサバイバーは、このようなICTを利用することで、在宅勤務をしたり、会議に出たり、人の相談にのったり、人に何かを指導したりすることが可能となります。

そうです。「ネットでeクラス」は将来のICT就労を視野に入れた、ICTリテラシーを育んでいるのです。
在宅で勉強と交流ができ就業のトレーニングにもなる「ネットでeクラス」を、今年もよろしくお願いします。

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